
リビングに足を踏み入れたとたん、ウッドデッキの先に広がる桜島の迫力と市街地の大パノラマに息をのむ。Tさんご夫婦、YくんとSくんの2人の子ども達は、そんな恵まれた眺望を生かして設計された家に暮らす若いファミリーだ。共働きのご夫婦が家作りを決心したのは、友人が建てた家に遊びに行ったことがきっかけ。1ヶ月位の間で集中的に多くの家を見て回るなかで、「木の家が好きで、暖かさも大切にしたいという自分達の好みがはっきりしてきました」とご主人。
最終的にベガハウスを選んだ理由は「ジオパワーシステム」。「エアコンが苦手。鼻炎持ちで、クーラー病になってしまったこともあり、自然な暖かさがいいなと思っていたところに出会いました」と奥様。また、もともと環境に配慮したエネルギーに関心があり、家を建てるなら地球に優しいものを、という思いはあったそう。200万円という初期投資も、快適性とランニングコストを考えると高くないという結論に達し、導入を決めた。「共働きで2人分の収入をいただいている分、最初は高くても、少しでも地球のためになればいいなという思いもありました」と奥様。自分さえよければという時代は終わり、一人一人が持続可能なライフスタイルで地球環境のためにできることを…という考え方を自然体のお二人から教えられた。

Tさんは、家を建てる前に「じぶんち、プロデュース。」というベガハウスのイベントにも参加。設計のプロが、それぞれに合った間取りを参加者と一緒に考えるというものだ。実は、そのイベントに参加する前に「自分達が住まいに求めるもの」を箇条書きにしていたTさん。「設計の幸野成一さんの話を聞いていたら、子どもの気配を感じる間取りとか、引き戸を活用して開放的な空間を作るとか、私たちが箇条書きにしていた要望にぴったりで驚きました」と奥様。
Tさんのご主人は、現在育児休暇中(取材時)。社会的に推進されているとはいえ、鹿児島ではまだ珍しいが、「大切な子ども時代に一緒にいてあげたい」といたって自然体。家族を大切にする気持ちが伝わってきて清々しい。3歳になるYくんは、この家に引越ししてきてから1人でトイレに行けるようになった。木の家が年を経るごとに味わいを増していくように、家族の関係もより深まっていく…。そんな未来を予感しつつ、T家を後にした。