


シマトネリコやモミジといった木々が置かれ、優しい風も感じられるベランダ。そこに置かれたベンチは丸山さんの特等席だ。「暖かい時季はここで焼酎を呑むのが楽しみですね」昨年建てたばかりの丸山さん宅は繁華街にありながら、意外と静か。心休まるこの場所で焼酎を呑むことは、至福の時間と言っていいだろう。
一方、奥様は古い調度品に目がない。嫁入り道具だという趣のある棚には、姶良町にある大好きな宗艸窯の器が並ぶ。床を指さし「このあたりも早く古くなって欲しいんです」と、年月の経過で増す風合いを楽しみにしている。
この春小学生3年生になる娘さんは、家を建ててからリビングや備え付けのカウンターで宿題をすることが多くなったという。
家族で過ごす何気ない日常。そこにはほっこりとした豊かな時間が流れていた。