庭がキッチン、庭がダイニング、庭がリビング。
2012年のショーホームとなった「庭間の家」。作って、食べて、会話する。食を大切にプランしたこの家は、庭とキッチン、ダインング、リビングがひとつになった「庭間」を暮らしの真ん中に据えた家です。光と風を採り込み、美味しい毎日と季節を味わう住まい。バーベキューや知人を招いてのホームパーティーを楽しまれています。
キッチン、ダイニング、リビングに外の広がりを取り込んだプラン。
カスタムメイドで製作した窓からは、自然の光がたっぷりと入ります。
スクリーンでも映像を楽しめるシアターリビング。
少々の雨でもバーベキューができる、オリジナル家具を置いた軒の深い庭土間。
野山そのままの風景が庭デザインのテーマ。
2階の廊下に設けた家族ライブラリー。
外壁はシラスの塗り壁。
30代、50代、それぞれの家の楽しみ方。
30代で「庭間の家」を建てた水迫さん。東京での仕事を早期退職され、鹿児島に帰郷して50代で家を建てた上園さん。水迫さんに上園さんを招いていただき、庭間でバーベキューを楽しみながら、二組のご夫婦に家づくりの思いについて語っていただきました。
水迫さん「家づくりに対してのいちばんの思いは、木の家でいい家を建ててくれるところを探していました。決め手となったのは当時ショーホームだった『みちくさの家』を見たときですね。庭を見て、匂いを感じて、空間の質感に触れて決めました。
二番目に思っていたのは、生活を楽しめる家にしたいということでした。室内と庭をつなぐ『庭間』ダイニングがある家というのは、僕らの希望とぴったり重なりました。今日はこんなふうにバーベーキューをしましたが、こういうのが大好きで友だちや職場の仲間を呼んでお酒を飲みながら食事を楽しむことをしょっちゅうやっています。『みちくさの家』で見てわが家にも絶対欲しいと思った手水鉢に氷をいれてお酒を冷やすんです。これが、最高にうれしい」
上園さん「私は会社を早期退職して故郷の鹿児島に戻ることになって、いわゆる終の住処を建てようと考えました。家づくりに対する思いは、水迫さんと同じですね。木の家がいい。
家に居るのが楽しくなるようにしたい。ただ、水迫さんとちがうのは、私たちは子どもが巣立っていったところだという点で、誰とどのように楽しむかに違いがあるんでしょうね。ぼくは仕事人間で、東京で働いていたときは家は寝るためだけのところみたいな生活でした。鹿児島に帰ってベガハウスの家に住み始めてからは、家に居ること自体が嬉しいと感じるようになりました。特別なことがなくても、窓からの眺め、光の差し方、その光が壁に映っているさまを眺めているだけで喜びがあるんですね。ベガハウスの家に住めてほんとうに良かったと思っています」
30代の水迫さん、50代の上園さん、それぞれに家づくりについての思いをうかがったあと、住みはじめてからの思いを尋ねてみました。
上園さん「高齢に向かっての家ということで、車いすを使うようになったらとか、屋根裏はつくらないとか配慮はしていますが、前向きに自分の時間を楽しむ暮らし方をしたいですね。夫婦ばらばらということではなく、それぞれで楽しむということ。具合がわるくなってひっくり返ってしまったようなときに誰にも気づかれないというもの困るので、一緒に暮らしている気配は感じ合えるようにしたいですね。
僕はいま、庭木を楽しんでいます。アーモンドの木を育てたいと思っているんだけど、なかなか上手くいかない。昔、仕事でイタリアに行ったときに見たアーモンドの木の花が、桜のようで今もその光景が浮かんできます。それを再現したいと思ってチャレンジしています」
水迫さん「これからと言われても、なんだろう、あまり考えていなかったな。子育ては大事にしたいと思っていて。そうそう、イメージとしたら、『ただいま!』と、元気に帰ってくる場、そんな家だったり家庭でありたいと思いますね。自慢の家というか、友だちや彼女ができたらその子を家に呼びやすいとか。子どもが育って大人になって、いつか鹿児島で家を建てることがあったら、子どももベガハウスで家を建てるようだったらいいですね。家もいいってことだし、その家での暮らしも良かったってことだから」