防災対策:火災

住まいの災害の中で最も多く、その被害も深刻なのが火災です。
火災は一瞬のうちに家屋や家財を灰にしてしまう恐ろしい災害であり、逃げ遅れた高齢者や乳幼児が死亡するといったことが後を絶ちません。

普段より、火災予防に心掛け、災害時の対処法も十分認識しておきましょう。

出火防止

日常の炊事

火の始末はしっかりと行いましょう。
ガスコンロを使用している最中は、絶対にその場を離れないようにしましょう。

天ぷら油

加熱しすぎると発火します。油温度の管理には十分注意をし、万一発火した時は慌てずに、濡らしたバスタオルやシーツを掛けるか、消火器などで消化しましょう(火は空気をさえぎると消えます)。

この際鍋をひっくり返すと危険ですので十分注意してください。
天ぷら油の発火点:天ぷら油は約340℃が発火点です。天ぷらを揚げる油の適温は約180℃なので、この温度で発火することはありません。

しかし、鍋を火に掛けっ放しにしておくと、油の温度は急に上昇し、約340~370℃に達すると一気に燃え上がります。

設備機器の取扱い

ガスや石油、電気などを利用した設備機器は、誤った使用をすると発火するおそれがありますので、取扱説明書などにしたがって正しく使用しましょう。

火が出たら

1. 通報

1人で消そうとせず、大声で近所に知らせ、119番への通報など協力を求めましょう。

2. 初期消火

出火初期のうちは消火器などを用い、家事を大きくしないことが大切です。
しかし初期消火はカーテンや家具に火が燃え移り、天井に炎が及ぶまでが限界です。

それ以前でも、刺激性の強い臭いの煙を感じた時には、早めに避難しなければなりません。

3. 避難

万一に備え住戸内や敷地内の避難経路を確認しておきましょう。
また、乳幼児や高齢者は早めに避難させるように心掛けましょう。

火災対策1

住宅用火災警報器について

2004年6月に消防法の一部改正があり、戸建て住宅や共同住宅(自動火災報知設備が設置されているものを除く)について住宅用火災警報器等の設置が義務付けられました。
既存住宅についても、2011年に全国で義務化されました。

電源は乾電池、家庭用電源の二つのタイプがあります。
乾電池タイプは配線工事が不要なため、誰でも取り付けることができ既存住宅への設置に適しています。

住宅用火災警報器

取付け箇所は、寝室と階段室は全国一律で義務付けられており、台所等は地域により市町村条例でそれぞれ義務付けられています。

お住まいの地域の取付け箇所については、総務省消防庁のHPで詳しく確認することができます。
http://www.fdma.go.jp/html/life/yobou_contents/qa/index.html

住宅用火災警報器2

住まいの管理手帳のフォローアップコーナーでも、住宅用火災警報器について詳しく解説しています。ぜひ活用してください!
https://www.sumai-info.com/book_shop/follow_up_index.html

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