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ヒートショックは温度差が原因。全館空調なら対策できるって知ってました?

織田友美
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織田友美

先日、知り合いがFacebookにアップしてた記事が気になりました。どんな記事かというと、、、

鹿児島県の冬季死亡増加率が全国で6位!(※2014年厚生労働省調査)内容を見てみると、上位を占めているのは比較的暖かい地域。この、主な原因と言われているのが

ヒートショック

という現象(身体異常)です。

それに比例するようなデータもありました。それが、こちらの高断熱住宅普及率の都道府県別比較。

一目瞭然で南に行くほど、普及率が低い。

まあ当たり前といえば、当たり前ですよね。鹿児島は暖かいから、断熱はそこそこでいいや。というより、意識がそちらには向かないのが現状なのかもしれません。

しかし、その結果、冬季死亡増加率(主にはヒートショックでの死亡)が多くなったということです。

幸せな暮らしをするはずの家で死亡する。

悲しいです。これは防がねばなりません!そこで、ヒートショックの原因と、その対策としての「全館空調」についてまとめました!

ヒートショックとは

急激な温度の変化によって、血圧が乱高下したり脈拍が変動すること。

住宅の中では、比較的暖かいリビングから、お風呂や脱衣室、トイレなどの寒いところへ移動すると、急激な温度変化に身体がさらされて血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがあります。

最悪の場合は死亡に繋がることも。高血圧や動脈硬化の傾向がある人がその影響を受けやすい傾向があり、なかでも高齢者は注意が必要とされます。

ヒートショックでの死亡数は、交通事故での死亡数のおよそ4倍

というデータもあるみたいです。怖いです。

ヒートショックにならないためには

とにかく住宅内の温度差を小さくすること。特に北側に配置されることの多い、お風呂や脱衣室、トイレ等がキケンですね。家族が集まるリビングと温度差小さいことが望ましいです。

せっかく家づくりをするなら、最初から温度差のないお家、作りたいですよね。

住宅内の温度差を小さくするために、考えなければならないのが“空調計画”。簡単に言うと、

どんなエアコンを採用するか?
どこに設置するか?

ということです。今回は、様々なエアコンの中でもヒートショック対策として確かな効果が期待できる「全館空調」について詳しくお話したいと思います。

全館空調(パッシブエアコン)のススメ

全館空調(パッシブエアコン)って何?

ひと口に全館空調と言っても、たくさんの種類があります。Z空調などはCMなどでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

そんな中でも、高性能かつ価格とのバランスも取れているOMソーラーさんの「パッシブエアコン」を例にお話を進めます。

パッシブ(passive)は、直訳すると「受動態」「消極的」という意味。いろんな業界で使われる言葉ですが、建築業界では以下のような意味で使われます。

建物の在り方を工夫し、自然エネルギーを最大限に活用・調整して、省エネルギーに寄与する。

いわば、自然の力には逆らわない(受け入れる、消極的)ってことですね。

ということで、パッシブエアコンとは自然エネルギーを利用したエアコンです。具体的には、冷たい空気は下へ、暖かい空気は上に行くという自然な空気の流れを利用したシステムになります。

このシステムを使って、住宅内の温度差を小さくするのです。イメージはこんな感じです。

冬の時期

冬は暖房を床下へ送り、暖かい空気が上に上がっていくのを利用して全体をムラなく暖めます。

夏の時期

夏は天井から冷気を送り、冷たい空気が下に下りて行くのを利用して、全体をムダなく涼しくします。

全館空調(パッシブエアコン)のメリット

①ヒートショックを防げる。

全館冷暖房なので、部屋間の温度差が小さい。最大のメリットですね。

②床が冷たくならない。

床下も断熱して室内環境と同じ環境に。その床下に温かい空気を送ってガラリから室内へ。床暖房とまではいきませんが「床が冷たい」と感じることは、ほとんどありません。

③室内の壁がすっきり。

小屋裏に機械室を設け、ダクトを通って冷暖房をします。床にガラリ、天井に吹き出し口があるだけで、あの大きなエアコンが室内に見えることはなく、壁がすっきりです。機械的なものが視界に入らないのは、とても豊かな気持ちになりますよ。

④外観もすっきり。

機械は一つなので、室外機も一つ。省スペースで、外もごちゃごちゃせずスッキリします。余裕の出来た敷地に緑を植えたり、家庭菜園したりしませんか?

⑤冷暖房の風が直接当たらない

ルームエアコンのような強制的な風ではなく、空気の自然な流れを利用してゆっくり温度調整するので、気流感が少ないです。エアコンの風が苦手な方でも大丈夫。

⑥ランニングコストが抑えられる

最も消費電力が多いのはエアコン起動時です。オンオフを繰り返すのはかえって電気の無駄使いです。一番活躍する夏と冬を、24時間稼働にして無駄なく効率的な省エネ運転。

⑦ペットを飼ってる方に超お勧め

ペットも大切な家族。ペットの熱中症もよくあるケースだそうです。でも24時間稼働の全館空調なら、留守中も安心です。どの部屋も快適なので、ペットの活動範囲も広がります。

私ごとですが、昔金魚を飼ってて、留守中水温が上がりすぎて病気にさせてしまいました。そんな事件とは、もうおさらばです(笑)

⑧鹿児島の風土にピッタリ

鹿児島には桜島の降灰があります。流石の自然派人間(私!)でも窓を閉めて、エアコンに頼らざるを得ません。そんな時でも快適に過ごすのに一役買います。

全館空調(パッシブエアコン)のデメリット

”ススメ”と銘打っておきながら、、、ですが、あくまで公平に。メリットだけでなくデメリットもしっかりお伝えします。

①屋根裏スペースを取られてしまう。

機械を置くのに屋根裏を使うので、小屋裏収納だったり、屋根なりに天井を高くする勾配天井だったりが作りにくくなります。家の大きさにもよりますが、占領するのは一部なので、全く使えないということは少ないですが。。。

②間取りに影響する

冷暖房を家中に送るためにダクトスペースを設けないといけません。パッシブエアコンを導入するなら、最初からプランに盛り込んで考えることが大事です。後からエアコンダクトを考えると大失敗しますよ!

③少し家が大きくなる

機械を入れるための小屋裏の確保、ダクトを通すために1階天井裏スペースも少し高さが必要。わずかではありますが、設置しない場合よりも高くなります。

外観のプロポーションも変わってくるし、法的な高さの規制(北側斜線や道路斜線)が絡んでくる場合もあります。建物が大きくなるので、必然的に建築費用も増えるということになります。

①~③はしっかり考えてプランをしてもらう様にしましょう!

④空気が乾燥する

パッシブといえども、エアコンです。特に冬場の暖房使用時には空気が乾燥します。加湿器等を併用しながら、上手に使いたいですね。

⑤機械が1台なので故障した時に大変

万が一故障した時に、全館冷暖房がストップ。機械なので、そういう時は必ず来ます。電気製品のサガです。

そんな時に直ぐに対応してくれるよき相談相手(工務店やハウスメーカー)と家づくりをすることは大切だと思います。何かあった時に相談する相手がいるというのが、一番安心ですよね。

また、エアコンだけに頼らない建物の工夫をしておけば、影響も最小限に抑えられるはず。

この「エアコンだけに頼らない建物の工夫」のことを、総称してパッシブデザインといいます。

  • 高断熱。
  • 夏の強い日差しを遮る庇をしっかり出す。
  • 西日を遮る。
  • 冬の暖かい日差しを取り込む間取り。
  • 窓の断熱を考える。
  • 気密をしっかりとる。 etc

”庇”に関して、塚本がブログを書いてました。それがこちら。

これも”パッシブデザイン”です!必見です。

デメリットもちゃんと理解していれば、対応を考えることができます。何をするにも、メリット・デメリットを把握することが大切ですね。

最後に大切なこと

今回のお話は「全館空調はヒートショックの対策に有効」ということでしたが、この効果を得るためには「住宅の性能の基本」を押さえておくことがとても大切です。

なにかというと、

住宅自体の気密・断熱をしっかりとること。

いくら高性能の全館空調を採用しても、気密・断熱が取れてない、すきま風ぴゅーぴゅーの住宅では、エアコンも必要以上に頑張らないといけません。当然、光熱費もUP。効率が悪くなります。高気密・高断熱の建物が必須です。

この辺のお話は、またいずれ。
それでは。

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