ベガの日常

工務店スタッフが影響を受けた建築バイブル本12冊【家づくりの参考に】

家づくりを真剣に考えよう!そう思い立ったときに、「webではなくて、じっくり本を読みたいな」という方も多いのではないでしょうか?そんなとき、次にぶつかる壁が

「似たような本がたくさんあって、どれを読んだらいいのか分からない……」

というところだと思います。

そこでこの記事では、日々、家づくりに向き合う弊社スタッフが「影響を受けた・勉強になった」本=「建築バイブル」をご紹介します。きっとあなたの疑問に答える本が見つかるはずです。

1冊目:「高性能&デザイン&豊かな暮らし」の3拍子を実現しよう!

『あたらしい家づくりの教科書』

著/前 真之、岩前 篤、松尾 和也、今泉 太爾、森 みわ、竹内 昌義、伊礼 智、水上 修一、三浦 祐成
編/伊藤 菜衣子

「一番手はわたくし織田です。

おすすめ本は『あたらしい家づくりの教科書』ポイントは“あたらしい”です!

・一軒家は寒いよね。
・デザイン重視はかっこいいけど、快適さは二の次?
・高性能を重視したいから、かっこ良さは諦める?
・予算がないから高性能は諦める?

ひと昔前なら、そうだったかもです。でも今は諦める必要はないのです。というより、どちらも大切なんです!……という事がイラストや写真付きで分かりやすく書いてあります。

チャプターを紹介すると

CHAPTER1_高性能な家づくりに大切なこと

CHAPTER2_美しく、かっこいい家をつくろう

CHAPTER3_みんなが幸せになる家をつくろう

”美しい&高性能&豊かな暮らし”の3拍子揃った家づくりができるよ~という具合です。

デザインと技術が同じ方向を向いて、タッグを組んで取り組んできたからこそ、3拍子揃った家づくりができる時代になったんだろうと思います。良いデザインのために技術が進化する。進化した技術を使って新しいデザインが生まれる。昔からの手法を現代に採用する為にデザインと技術の両方が進化する。

デザインと技術が足並み揃えるって、ちょっと嬉しいなと思いながらいつも読んでます。皆さんも参考にして、3拍子揃った家づくりしましょう!」

2冊目:あなたに必要な“キッチン”はなんですか?

『暮らしを楽しむキッチンのつくり方』

著/阿部 勤、安立悦子

「毎日のことだから、心弾む場所がいいなぁ。食べることが好きな私は、ついつい台所が気になっちゃう。

家づくりを考えていると、こだわりたい場所もたくさんあると思いますが……

台所とその周りの関係性が分かりやすく解説されています。実際に住んでいる方々の暮らしぶりも踏まえて、いろいろな間取り、台所のバリエーションを紹介してくれている本です。使いやすい収納や高さなど、結構たくさん載っています!

暮らし方、使い方、敷地の場所、光、道具……。家をつくる人それぞれに、必要なキッチンは違うと思います。人が大勢集まるキッチンだったり、キッチンは隠したいタイプだったり。庭で育てた野菜をすぐ調理できる場所にしたい!だったり。

家族がずっと、使いながら育てていく場所だから、大切にしたいなと思います。そして、ぜひこの本のあとがきも読んでほしい。」

3冊目:“家相”、気にする派?気にしない派?

『家相の科学 -建築家が発見したその真理-』

著/清家清

「家づくりをしていると、「家相」という言葉を聞くことがあると思います。

そもそも家相とは、古代中国生まれた占いの一種。占いというと少し、怪しさがありますが、ただ、科学的に根拠のないことばかり言っているわけではありません。

ちゃんと建築計画学的、工学的な根拠も盛り込まれているのです!

また、家相は間取りだけではなく、環境、敷地、構造なども含めて、考えられたものです。

全ての項目を、現代の家づくりで反映するのは難しいと思いますが、家相の考え方を学ぶことで、より良い住み心地を探究できるのではないかと考えています!

本を読むことが少し苦手な私でも、楽しく、納得しながら読めた本なので、オススメさせていただきました!」

4冊目:ことばで紐解く、建築のあり方とは

『-建築家 吉村順三のことば100-建築は詩』

監修/永橋 爲成
編/吉村順三建築展実行委員会

「建築家の吉村順三が存命中に残した言葉をまとめた本です。

この本は、絵ではなく言葉で都市空間、建築空間、住宅空間の捉え方、考え方をまとめています。いい建築を造ろうと志す人ならば、かなりグッとくる言葉ばかりです。

目に見えているものだけでなく、その奥にある物事の考え方を教えてくれる本です。建物写真を見るのも飽きてきたな、という方におすすめです。」

5冊目:子を思う気持ちを、素材に込めて

『子どもに安心して住める家を残したい』

著/小林 康雄

「一生に一度の家づくり。あなたは何にこだわりますか?

土地?会社?値段?間取り?構造?性能?広さ?

できれば全部優れたのがいい!それが理想ではあるのですが、家づくりのタイミングやコスト面を考えても、なかなか現実的ではありませんよね……。

私は何か“特別な”こだわりを持つことをお薦めしています。それは良い家を建てるためでもありますが、家づくりを楽しくするためでもあります。

ちなみに私の特別なこだわりは素材。中でも、一般的に自然素材と呼ばれているものが好きです。すべてにおいていいわけではありません。お金がかかるし、経年変化も必ず伴います。

しかし、自然素材でできた家は居心地がいい。気分も良くなる。安心できる。

そんな自然素材の家をつくっている工務店の代表・小林 康雄さんが書いているのが『子どもに安心して住める家を残したい』です。

自然素材でできた家の良さを学べるのはもちろん、小林さん自身の自然素材へのこだわりに面白さを感じます。機械に頼って簡単にできるものではない、人の手の大切さ。その面白さを、この本を通じて感じていただきたいです。」

6冊目:基本を知ると、家づくりが楽しくなる!

『住まいの解剖図鑑-心地よい住宅を設計する仕組み-』

著/増田 奏

「私からのオススメは『住まいの解剖図鑑』です。

住宅設計を勉強し始めた学生や、実務を始めたばかりの若手、これからマイホームを建てようとする方など幅広い人たちに向けて、住まいづくりの基本を分かりやすく解説。住まいづくりの考え方から始まり、それぞれの部屋の作り方で気をつけておきたいことなどがイラストと共に説明されています。

「家の作り方はプロに任せておけば良いのでは?」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。もちろん、私達も最善を尽くします。ですが、これからご自宅を建てようとする方々も、住まいづくりの基本だけでも知っておいて損はありません。

普段の暮らしの中で心地良いな、これは使い勝手が良いなということに気づいたり、住まいへのいろいろな「ああしたい、こうしたい」を取捨選択する手助けになったりもします。」

7冊目:調べものラビリンスに迷い込んだあなたへ

『住まいの思考図鑑-豊かな暮らしと心地いい間取りの仕組み-』

著/佐川 旭

「あれも欲しいこれも欲しい
もっと欲しいもっともっと欲しい
あれもしたいこれもしたい
もっとしたいもっともっとしたい

と、家づくりを考え始めた際に、両手じゃ抱えきれない家族の夢があふれ出し、ブルーハーツになってしまう方は少なくないのではないでしょうか……。

あれもこれも、と理想は大きくなるばかり。でも、あれもこれもというのは、現実問題叶えられない……。

良いと思っていたけれど、色々調べていくうちにマイナスな面が見えてきて、、、でも、、やっぱりしたい……。プラスな面もあるのよっっっ、、、!でも、、、なんて、思考が

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。

何がいいのかわからない!!あーーー疲れた。。。もうやーめたっ!

なんてなる前に、いや、なっている方にも、ぜひ読んでいただきたいのが『住まいの思考図鑑』です。

そもそも家ってなに?わたしにとっての心地よさ?暮らしに合うってどういうこと?

迷いに迷える思考をこの本を読んでリセットしてみませんか?イラストがたくさんで読みやすくわかりやすい、というのもオススメポイントです〇」

8冊目:建築について子ども向けに書かれた異色絵本

『-くうねるところにすむところ 01子どもたちに伝えたい家の本-家ってなんだろう』

著/益子 義弘

「私が紹介したい家づくりの本は、建築家の益子義弘さんが書いた『家ってなんだろう』です。

35冊ほどあるシリーズの1冊。このシリーズは、子どもの目線で家について書いてあります。なので、家づくりを考え始めた方や、子どもたちとお家についてお話をするときには、とても参考にあんる本(絵本)です。

本の中では、益子さん自身の家づくりや、住んだ経験などのお話も書いてありますので、経験談も非常に参考になります。

文字や絵でとても分かりやすくまとめられた本なので、お家のことを考え始めたばかりの方にオススメです。」

9冊目:作り手と住まい手で完成させる理想の住宅

『建築を気持ちで考える』

著/堀部 安嗣

「私自身も見返すことがある大切な1冊です。堀部安嗣氏は住宅や店舗などを中心に活動している建築家です。

設計をする上で堀部氏は何を大事にして、どう考えたのかという筋道が、この本には細かく書いてあります。住宅の設計で、どこが「勘所」なのか、そこを考えさせてくれる本です。

私たちも家づくりをするときには、「このご家族だったらこういう生活があるから、ここ重要だよね」という筋道を立てます。作り手と住まい手で話し合い、この筋道をしっかりと共有できたときには、お家づくりの8割が完了したといっても過言ではありません。

作り手と住まい手がONE TEAMとなれるような家づくりを目指して、私も努力を続けていきたいです。」

10冊目:知っていて損はない「よい住宅」の12箇条とは?

『住宅読本』

著/中村好文

「建築家の中村好文さんの著書『住宅読本』です。中村さんは建築家でありながらたくさんの本を書いているのですが、その中で私はこの1冊をオススメします。

“よい住宅”とは……中村さんが考える“よい住宅”の12の条件(風景・居心地・遊び心・手ざわり・あかり、などなど)について中村さんの実際の実例写真&かわいいイラストで分かりやすく説明しています。

家づくりをする上で間取りや設備、予算など考えることはたくさんありますが、それら以外に心に留めたい豊かな暮らしをつくる為の大事な条件が書かれています。

“住宅を考えるとは暮らしを考えること”と知っている人と知らない人の家づくりには大きく差が出るかもしれません。ぜひ、この1冊を手に取ってから家づくりを始めてみてくださいね。」

11冊目:日本の“美意識”から、家づくりを考える

『陰翳礼讃』

文/谷崎 潤一郎
写真/大川 裕弘

「私、日置からは『陰翳礼讃』をご紹介。読み方は『いんえいらいさん』。私の解釈は『影の良さを再び評価しよう』というところです。

初版が1933年(昭和8年)で、電気も住宅に普及していた時代。部屋全体を煌々と照らす照明(部屋の天井を見てください。皆さんがよく目にする天井についている照明です)は、部屋の隅々まで均一に照らされて快適です。しかし、影はどこにもありません。

江戸時代には、ろうそくなどを必要なところに必要な分だけ灯して生活していました。それは技術がなかったからだけでなく、ろうそくの揺らぎ、月のあかり、樹木の影、障子の影などに風流を見出していたから。日本人が古来から大切にしてきたものです。

この『陰翳礼讃』は、いろいろな形で出版されていますが、私は2018年に出版された『陰翳礼讃ビジュアル本』を推します。綺麗な写真がたくさん入っていますので、楽しく読み進められると思います。

日本の美意識を再認識すると、家づくりの取り組みかたも、変わってくるかもしれませんね。」

12冊目:家づくりへの熱量を取り戻したいなら……

『普通の住宅、普通の別荘』

著/中村好文

「僕が家づくり、設計、ものづくりを『生業にしていこう』と思ったきっかけがこの本です。

いつでも建築は好きでした。学校の設計課題も好きでした。でも、その設計課題はどこか空虚でした。そんな学生だった僕の、頭の隅っこにぼんやりとあった「建築を仕事にするんだろうな」という思いを『これだよ、これ!これしかない!』と、ど真ん中に呼び出してもらった。

そしてそれ以降、この本の作者である中村好文さんに魅せられて、中村好文さんに弟子入りしたくて、好文さんの建築を見に行ってはその場所で手紙を書き、しつこいくらいに手紙を書き、あるときは千葉の美術館の窓際で、あるときは奈良のレストランのテーブルで、またあるときは長野で、京都で、静岡で、東京で、愛媛で、全国津々浦々、好文さんの建築の情報が入れば、その場所を訪れて手紙をせっせとしたためました。

それだけの行動を起こさせる魅力が、この本にはあります。家や暮らしの味わい方、楽しみ方が、いつ読んでも古びれず、好文さんの視点とユーモアで書かれていて、今でもこの本をぱらぱらと開けば、初めて手にしたときの

『これだよ、これ!これしかない!』

という気持ちに戻れます。どんな時代の人たち(好文さんの言葉を借りれば市井の人たち)も関心を持てる家のあれこれが描かれている、普遍的な本、僕からするとそんな本です。内容に関しては、ぜひ読んでみてください。

– 補足 –

この場は本の紹介なので、しつこい手紙がその後どうなったのか、顛末の気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞ谷まで。」


……というわけで、正統派から変化球まで、スタッフによる建築バイブルの紹介でした!あなたの琴線に触れる本がありましたか?

家づくりは、「何から始めたらいいか分からない」という声がよく届きます。本は、その取っ掛かりとしてはとても参考になるかなと思います。

お読みになったら、ぜひご感想も聞かせてくださいね!

【新春のご挨拶】今年の漢字を発表してもいいですか?

あけましておめでとうございます
本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます

さて、ベガハウスは1月6日(月)が仕事始め。
今年も「鴨池日枝神社」へ、スタッフ全員で初詣に行きました。

神事を執り行い、神さまに

・今年1年の弊社の発展と

・スタッフの健康と

・建築現場の安全と

・お施主様の無病息災と

・スタッフ各々の目標達成と(多い!)

……まぁとにかく、弊社を取り巻くもろもろの「無事」を祈願いたしました。

スタッフがしたためる「今年の漢字」とは

本社に戻ってからは「新春大朝礼」です。
今年の目標を漢字1字に込めて発表します!

では参りましょう。

まずはプランナーの谷から!

「照」

照らす。周りに目を配りながら、スタッフを照らしていけるようになる。自分も輝き、みんなも輝いてほしい。ものづくりの最先端を照らす存在であれるように。

同じくプランナーの長田!

「葉」

葉っぱ。夏は日陰をつくり、冬は葉を落とし家に光を届ける。日光を全身に浴びて、木に栄養を届ける。そんな、頼りになる葉っぱになりたい。

続いて設計の赤﨑!

「継」

設計業務を、先輩からしっかりと引き継ぎたい。継続の力を付けたい。

テクニカルの日置!

「創」

つくる。「作」や「造」ではなく、新しいものを作りだすという意味でこの漢字を選んだ。今まであるものも大切に、新しいものに目をむけていきたい。

ディレクターの清水!

「土」

皆さんの土になりたい。果樹は土から栄養を吸収し実をつける。ベガハウスにとって、そしてお客さまの家づくりにおいても、良き土壌のような人物でありたい。

テクニカルの植田!

「日」と「妻」

毎日を大切に生きる。オリンピックイヤーにちなみ、日の丸を背負う気持ちで。そして「妻」を大切に(切実)。

テクニカルの白澤!

「早」

去年覚えたことを、より早く、正確にできるようになる!現場がスムーズに進むようにスキルアップしたい。

テクニカルの石亀!

「瞰」

広く見渡すの意。目の前のことのみならず、全体を見て、どう動くかを意識して仕事したい。

広報の塚本!

「満」

満足の「満」。入社から今日でちょうど1年。昨年は基盤づくりで終わってしまったので、今年は周知や集客の面でも満足のいく結果を残したい。

ディレクターの上大川!

「成」

2級建築士の試験を成功させる(合格する)。後輩も入社してくるので、先輩らしく成長したい。将棋で歩が金に成るように。

経理の福迫!

「新」

去年は悩み多き1年だった。その解決のために、皆さんにも協力をいただきながら、今年は新しいことへ挑戦したい。

設計の織田!

「良」

新しい価値観と出会ったときに、否定するのではなく「良いね」と受け入れていきたい。今年の口癖を「それ良いね!」にします。

アフター担当の坂元!

「整」

去年は忙しさに流され、勢いで動くことも多かった。気持ちを整理して、計画を立てて物事を進めていきたい。忙しいとは心を亡くすこと。「忙しい」の言葉を少なくしていきたい。仕事場の整理整頓もしていきたい。

テクニカルの上塘!

「抜」

余計な力を抜いていきたい。何かが変化するときも、大きな決断をするときも、しっかりとやり抜きたい。

設計の小齊平!

「安」

安心安定を大切に。自分自身が安定して仕事をこなすのはもちろん、安心して仕事を任せてもらえるように。

ディレクター・造園の廿枝!

「思」

ホスピタリティーの精神を忘れずに。人と人、人と物。物と物。思いやりを持って接する。

グループ会社IFOO取締役の幸野!

「動」

動く。昨年立ち上げたIFOOが、今年は形となる。昨年蒔いた種が芽吹く年。その芽を足掛かりに、積極的に動いていきたい。

そして、代表取締役社長 大迫!

「覚」

覚悟。人は覚悟を持ったときから変わることができる。自分も含め、皆にも覚悟を持って欲しい。覚悟とは「努力」「根性」ではなく、今の状況を冷静に捉え、自分のやるべきことを見据えること。結果の心配をするよりも、やるべきことに集中しよう。

というわけで、今年の漢字1字でした!皆さんだったら、どんな1字を選びますか?

このブログでは、昨年よりももっと沢山の家づくりノウハウをお届けしようと計画中ですので、ぜひぜひお楽しみに!

では
改めまして、本年もよろしくお願いいたします!

ローン返済1年目にして後悔させられた本。『五感で紐解く設計手法』無料プレゼント中

「読まなければよかった……」
その記事を読んだとき、私はまず、そう思った。

私はベガハウスという工務店に、広報として務めている。

36歳、4度目の転職。

ある種の覚悟を持って、今の職場で働き始めて、もうすぐ1年になる。工務店に務めてはいるが、住宅建築の知識はない。前職は地方の小さな広告代理店だった。そこで少し心が弱り、退職した。気持ちが沈み、家族と話すこともしんどい。そんな状態だったが、現職の社長は快く私を受け入れてくれた。

入社から半年が経ち、仕事にもなれてきた頃、その社長が言った。

「自分の家づくりへの考えを、1冊にまとめたいんだけど」

社長はメールマガジンを配信している。
できるだけ毎日、コツコツ続けている。
これまで370棟以上に携わってきた実績をもとに、家づくりのポイントを分かりやすくまとめている。

その中で、家づくりの核に触れる部分について書いた1週間があった。それが、すこぶる反応が良かったらしい。SNSを通じて、同業他社のみならず一般の方からも反響があったようだ。そのメールマガジンの記事を1冊にまとめたいという。

記事を再編集するにあたり、私はまず、すべての記事に目を通すことから始めた。
全部で6章あるうちの、1章目を読む。

「おや?」

そのままの勢いで2章目に進んだ。

「……まずい」

背筋がゾクゾクした。

良い記事だった。
ただ、良い記事だったことで、私は大きな失敗をしたんじゃないか? という不安に襲われることになった。

私はつい9カ月前に、新築の一軒家を建てたばかりだったのだ。
ベガハウスとは別の、ハウスメーカーで……。

「家は自分の手で、住みながらカスタマイズすればいい」

そう思って、“ただの箱”に近い、シンプルな平屋を建ててもらった。

ハウスダストにアレルギーがあったので、我が子のことも考えて、建築資材は健康に配慮したものを。こだわったのはそれくらい。後悔はないし、担当してくれた営業さんにも、ハウスメーカーにも感謝していた。

……のだが。

記事をリライト(書き直し)していくごとに、私は“家づくり”の魅力にのめり込んだ。

例えば家の「性能」について。

“欠陥住宅”という言葉がニュースを賑わせ、大きな震災が日本各地で起きたことで、「住宅=性能が大事」という認識が広く根付いた。私もその1人で、家づくりの最中には「耐震性、気密・断熱性」という言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。

けれど、本にはこう書かれている。

「性能は、“心地よさ”を図る一要素にすぎない」と。

よく考えれば確かにそうだ。地震に強いからといって、冷たいコンクリの箱に住みたいとは思わない。さらに本はこう続いている。

「私は設計者として、もっとも原始的な感覚である『五感』こそを大切にしている」

これに関しては実際に読んでもらったほうが話が早いので割愛する。
しかし、すべてが新鮮で、納得のいく話ばかりだった。

リライトを進めながら、私は悦に入っていた。
古今東西の希少な食材を目の前に並べられた料理人の気分だった。どう調理してやろうか? 煮る? 焼く? それとも蒸す?

確認していないが、パソコンに向かう私は笑っていたと思う。

リライトを終えた夜、会社の食堂でコーヒーを飲みながら、思った。

「“餅は餅屋”とはよく言ったものだ」

「自分の家は、自分の希望どおり建てたい」と私は思っていた。実際そうしてもらった。すると、住みながら「ここはこうしたほうが良かったかも」という部分が出てくる。当然だ、私は素人なのだから。

筋の通った設計者と大工にお願いすれば、自分で考えるよりも“自分らしい”家が建つのだ。

なぜそんな当然のことに気づかなかったのか。
絶対に考えてはいけない欲望が頭をもたげる。

「この人なら私の家を、どう設計するのだろう」

それからひと月ほど経った、先日のこと。大学時代の友人と話す中で、家づくりの話になった。お互い30半ば。古い言い方をすれば、そろそろ“自分の城”をと、自然と思考がそちらに向かうのかもしれない。興味のあるハウスメーカーの社名を次々に挙げる友人に、私は言った。

「まずはこの本を読んでくれ。電子版だけど、集中すれば1時間くらいで読み終わるはずだから。きっと、家づくりのイメージ変わるよ」

私は人に何かを勧めるのが苦手だ。そもそも自分に自信がないから、自分を取り巻くものにも自信を持てない。けれど、このときばかりは違った。これは伝えなければならない。頬と耳を真っ赤にして喋った。

「必ず読むよ。ありがとう」

数日後、友人から本の感想と、「今度、お前の会社に行く」というメッセージが届いた。仕事でこんなに嬉しかったのは、何年ぶりだろう、と思った。

その頃には、私の欲望も少し形を変えていた。おっかなびっくり、妻に話してみたのだ。すると意外な答えが帰ってきた。

「子どもが外に出て私たちも仕事をやめたら、海辺に小さな家を建てよう。設計は、社長さんにお願いして」

それが私の新しい夢になった。

友人を動かし、私の新しい夢をつくった本『五感で紐解く設計手法』は、これから家づくりを考える人にとっての必読書だ。

「無料で配布したい」

という社長の反対を押し切って、試しに電子書籍販売サイト「Kindle」で販売してみた。たちまち、新着ランキングで1位を獲得した。やはり皆が求めている情報なのだと確信した。

それからは社長の意向に則り、メールアドレス登録者に無料で配布している。

この本を、家づくりを考えている多くの人に届けられること、本当に嬉しく思います。
最初に私が感じた「不安」ではなく、後に私が得た「夢」として、皆さんのお手元に届きますように。

スケッチが形に

スケッチ段階

スケッチ段階では打ち合わせ中で3月初旬に書いたもので、幾度かプランを練り直し最終形に近い段階で描いたものです。建て主にもイメージを共有する為です。

完成写真

本日、竣工写真撮りに行きました。こちらがその写真です。

スケッチから完成まで

スケッチを描くことはお客様にイメージしていただく事も、もちろんですが、自分自身、図面の中に入ってどのように見えるか検討する意味も合わせ持っております。よく見るとスケッチの段階ではキッチンがタイルなのが、その後の打ち合わせで黒いガルバリウムになっていたりと多少変化があります。スケッチをもとに議論ができるので良いのではないでしょうか。今後はもう少し忠実なスケッチ描けるよう日々訓練したいと思います!

次回もお楽しみに

素材から家づくりを考えよう~天井編~

雨の日が多いと外に出る日が少なくなり、気分が落ち込んでしまう白澤です。 ですが、雨の日こそ家の中での暮らしを楽しいものにできればと、同時に思ったりします。

そのために、家の質感を良くすることはとても大事です。前回の壁選び、前々回の床選びに引き続き、今回は天井の素材の選び方を書いていきます。天井は、床や壁と比べてあまり重視されない方もいるのではないかと思うのですが、意図をもって設計することで、お部屋の雰囲気をより良いものにすることができます。

壁と同じ素材にする

壁面が漆喰で色が白の時、それに合わせて同じ素材を持ってくると、漆喰の白がより強調され、お部屋を広く感じることができます。それだけではなく、素材の統一感によりお部屋に綺麗な印象を与えることも可能です。

先ほどお部屋を広く感じさせることが可能と記載しましたが、逆も言えます。壁・天井共に木のボードで、ラワンのように濃い色にすると、お部屋がとても落ち着いたものになり、籠れる空間になります。基本は漆喰の白で空間を演出し、一部隣接する書斎などを木のボードで落ち着いた空間にすると、メリハリが生まれ暮らやすさが向上すると思います。

壁と違う素材にする

壁面が漆喰、それに対し木のボードを持ってくることもいいかなと思います。 異なる素材が組み合わされると、各々の素材が強調されます。組み合わせ方次第で、素材の質感を良く目立たせることができます。

個人的に上を見上げた時に、大好きな木が見えると少しニヤリとしてしまうことも。 といって壁も木、天井も木だとそう感じなかったりします。物の見え方ってこうした工夫で大きく変わってしまうのです。

番外:天井の使い方の工夫

ここでは天井の素材ではなく、ちょっとした工夫のお話を。照明に関することです。天井面が明るい色で、漆喰などのように光を反射しやすい素材の場合に限ることです、壁面などから天井を照らします。すると天井からの反射光が部屋全体を柔らかく照らし、均一にお部屋を明るくすることができるだけでなく、明かりの眩しさもなくすことができ、落ち着いた空間を作り出すことができます。

さらに、明かりを照らす天井に勾配があると、その角度が強調され、空間に広がりを与えることができます。勾配天井が照らされるととてもかっこいいですよ、ぜひそのような空間も体感してみてください。

今回は、簡潔に書きましたが、天井にも考える時間を設けて、意図する空間をより忠実に作り出すことができればと思います。

【知っ得】収納棚をDIYするときのポイント

収納作成前にすること

もうすぐお盆休みに入ります。社屋もぼちぼちお掃除を始めようかと思いまして、手始めに整理整頓で収納棚を作成することにしました。

もし収納棚などを自分達で作成しようと思っている方は、まったく同じになるとは思いませんが、よかったら参考にしてください。

先ずは、作成しようとしている場所をよく観察します。現状の壁や天井、床などがどういった状況になっているのかを頭に入れておきます。今回、私は下の写真の通路に、新たに収納棚をこしらえます。

次は、直したい物を観察。寸法の確認や形、そして、どんな用途として使用するのかも考えておくと後々が楽です。ちなみに今回は、見学会で展示したり、使用する物などを仮置きするための収納です。

展示物だったりするので、今後、形や大きさなどが変わる可能性もあります。なので方針としては、棚は可動棚に決めました。あとは、棚の奥行・幅、全体の高さなどを決めて、材料をカットしていきます。

作成中(木材加工場にて)

棚の枚数が多いため今回は、パネルソーで材料をカット!

パネルソーは、板材やべニアなどを直線切断するための機械ですが、材料をセットして操作ボタンを押すと自動的に鋸刃が降りてきて切断する仕組みになっているので、手作業に比べると時間短縮になります。ということでササっとカットカット!

丸ノコの使用の場合は、やり方が全然違うので、知りたい方はご相談ください。

全てのカットが終わったら箱を組み立てて壁に固定します。重い物も置いたりするので長いビスなどでしっかりと固定します。完了したら、ダボレールを固定。ちなみにダボレールは棚を設置するための支柱になります。

収納作成後に注意すること

レールにL型の金物を取付けていきますが、置く物の位置を決めてからL型の金物を取り付けます。そして、棚の幅をカットして棚板を置いていきます。あとは、物を収納して完了です。

無事完了!ですが最後に補足です。収納を作り終わった時に全部納まるのは当然ですが、収納の2割ぐらい余白ができると理想です。

なぜなら、収納場所に同じものがずっとないからです。収納するところは、配置が変わったり、直す物や形も変化します。

そういったことも考えて収納を作成すると失敗も少ないです。単純な収納作成ではありましたが、ぜひ参考にしてください。

夏季休業について

夏季休業について

平素よりベガハウスをご愛顧いただき、ありがとうございます。

さて、誠に勝手ながら、下記の日程において、弊社事務所を夏季休業とさせていただきます。

【休業日】2019年8月12日(月)~2019年8月17日(土)

ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い致します。

休業中、お急ぎのご連絡につきましては、以下フリーダイヤルにてお受けいたします。

TEL:0120-931-665(ベガハウス緊急連絡ダイヤル)


ショーホーム「萌蘖」について

8/11(日)にオープンいたしますショーホーム「萌蘖」は、
夏季休業期間中もオープンしており、予約不要にてご見学いただけますが、
8/13(火)~8/15日(木)の三日間はお休みとさせていただきます。
何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

https://www.vegahouse.biz/case/detail_showhome/
ショーホーム「萌蘖」について詳しくはこちらをご覧ください。

新社長就任のお知らせ

株式会社ベガハウスの会長及び社長就任をお知らせします。

令和元年8月1日付で、大迫学が株式会社ベガハウス代表取締役社長に就任し、併せて前社長 八幡秀樹が代表取締役会長に就任いたしました。

昭和61年設立の株式会社徳栄建設からスタートした弊社は、平成24年に株式会社ベガハウスと社名変更し、 デザイン性の高い木造住宅に特化しました。
平成28年には鹿児島市石谷町に木造の新社屋と宿泊施設「ベガ荘」を建設。そして令和元年となる今年、鹿児島の風土と日本文化の豊かさを発信する建築「萌蘖」を建設し、新たなスタートを切りました。

弊社は大迫学をトップとする新体制のもと、社員一同より一層の発展を目指してまいります。
今後とも、変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

洗面スペースをどう考える?

今回は、ちょっと絞りめのタイトルでいってみましょう!「洗面スペース」

といっても、いろいろありますよね。

ちなみに、こちらの写真は扉を閉めると鏡。開けると景色や植物、空を感じることができる。自然光を取り込むことができる洗面スペースも気持ちがいいです。

位置ってどこがいいの?

これは本当に様々!

  • 外から帰ってきたら、すぐ手を洗ってリビングに入ってほしい!
  • 洗濯物をする際につけ置きする場所も欲しいから、洗濯機の横がいい!
  • お風呂・脱衣室を使っているときに洗面スペースが使えなくなるのは嫌なので、脱衣室内にないほうがいい!
  • トイレの手洗いと兼ねたいのでトイレを出てすぐのところにほしい!

などなど。いかがですか?当てはまるものがありますか?

洗面ボウルの種類

これも迷うところ。

  • カウンターの上に置くタイプ
  • カウンターの下にくるタイプ
  • 深いシンク型
  • 浅いボウル
  • 素材(陶器・ステンレス・ガラスなど)

洗面所でなにする?

これもご家族、男性女性でも違うかもしれませんね!

  • 歯を磨く(電動歯ブラシ?そうでない?)
  • 顔を洗う
  • 髪を洗う・ぬらす・セッティングなど
  • 髪を乾かす
  • 洗濯前のつけ置き
  • 化粧(基礎化粧品おく?おかない?)
  • ひげそり(電動?そうでない?)
  • コンタクトレンズ等 
  • 朝の準備の洗面渋滞を避けたいので、2人ならんで立てるようにしたい

などなど。

コンセントはいつも設置しますが、充電が必要なものがある場合は、収納スペースと合わせて考えていきたいですね。

ちょっとした工夫

こちらは、洗面スペースに「ティッシュ」箱の機能を持たせたもの。ゴミ箱も隠しながら、捨てることができますね。ちょっとした時に、タオルで拭くとタオルがビショビショになりすぎるので、ティッシュを主に使いたいという要望もたまにあります。すぐさっと拭けて捨てられるのもいいですね。

リビングダイニングと違って、洗面スペースに滞在する時間はあまり長くないかもしれませんが、「自分だったらこんな洗面スペースが暮らし方に合っているかも!」というのを考えてみるのも、日々の暮らしの動線やライフスタイルを見直すことができる要素のひとつになるかもしれません。

ちなみに、個人的な要望ですが、化粧をするときに厚塗りになりすぎないように、自然光が少し入る洗面がうれしいなぁ(笑)って思ったりもします。

ハウスメーカー、工務店の営業は信頼できるの?見極めるための3つの質問

以前ブログ、『土地の“仲介手数料”や“登記費用”って何?お金のことは誰に相談すべき?』でも書いた、“信頼のおける相談しやすいパートナーを見つけること!”という話。これ、信頼の置けるパートナーを見つけるのも大変ですよね?

家づくりにおけるパートナーは、営業の方や設計士さんだったりすると思います。その方たちが、本当に信頼できるかどうか。判断するためにはいろいろな質問をしてみるといいと思います。

どんな質問をしたらいいのか?

どれだけ自分たちのことを思っているか?又は強い思いがあるか?などを知る質問はこちら

“これから案内していただくお家は自分たち家族にどういうところが合っていますか?”

この質問は、初めての打ち合わせでは使えません。自分たちの要望を話した後、モデルハウスや施主邸を案内してもらうときに使うキラーフレーズです!

これの答えで、しっかりと説明してくれるパートナーは信頼が置けると思いませんか?ここでしどろもどろだったり、ありきたりな答えしか返事がなかったら本気で考えているの??っと心配になりますよね・・・

他にもあります。・・・設計事務所や注文住宅の予算が気になっているとき。ズバリ聞いてみましょう。タイミングは、深く打ち合わせをする前が良いです。

“大体いくらぐらいですか?”

これは予算感をどう思っているのかを聞き出すときの質問。これに対して

A.はっきり「0,000万円」です、と答える担当者。
B.「まだ申し上げられません」と答える担当者。
どちらが信頼できると思いますか?

Aのはっきり言ってくれる方が信頼できると思った方、要注意!あなたの要望を聞いてもいないのに値段が言えるって、おかしくないですか?注文住宅なのに、です。

これからあなたが「夫婦二人が住むだけの小さな平屋がほしい」と言うかもしれないし、「ドックランができるくらい広い庭がほしい」と言うかもしれない。「2世帯住宅にして玄関は2つ、水回りも2つずつほしい」と言うことだってありえます。注文住宅ですからね。

それを、要望を聞く前に予算を言えてしまう担当者ということは、逆に言えば、“あなたの要望を聞く気がない”とも考えられます。

その点、「要望を伺っていないので、申し上げられません」と言う担当者は誠実だな、と思いませんか?これは私個人の感じ方かもしれませんが、要望を聞いていない時に金額を言うのは、「この程度の金額の家がお似合いですよ」と言っているのと同じくらい失礼なことだと思います。

家族に合わせた設計や、家づくりをしているところであれば、適当な金額は伝えられないはずです。

さて、次は家づくりのパートナーの本質を見極めることができる質問です。

“御社以外で家を建てるとしたらどこがいいですか?”

この質問で業界のことをしっかり研究、勉強できているか確認できます。それを持ってメリット・デメリットをしっかり話ができれば素晴らしいです。

当たり前ですが、自社の家がいいと思って営業や接客をしています。でも、一方で自社の家を客観的に見る視点も大切です。客観的な視点は、他の会社やメーカーがどのような家づくりをしているのか、日々観察してメリット・デメリットを把握することで磨かれます。

○自社の家の魅力と、向き不向き。
それに対しての、
○他社ならこんな特徴があって、〇〇な家を建てたい方に人気がある。
そんなことを説明できる担当者は、お客様のことをしっかり考えている証拠だと思います。

“最後に”

これらの質問は、ある程度経験のある営業の方や設計の方は、接客前に答え用意していることもあります。“応酬話法”といって、こう聞かれたらこう答えろ!みたいなシュミレーションを組んでいるのです。この特訓をされている会社さんもあるみたいです。

けれど、この方法にも限界がありますから、どんどん質問してみてください。「それはマニュアルにないよ」という焦りが、担当者の顔からにじみ出てきたら、そこからが本番です 笑

どの質問もそうですが、ありきたりな回答でなく、その人ならではの答えが返ってくると嬉しいですよね。

そんなパートナーと出会える質問を、ぜひ展示場や見学会でしてみましょう!

クルマ好きから見たら、ビルトインガレージはやっぱり叶えたい

雨の日でも濡れずに車から玄関まで辿り着けたり、作業スペースとしても使えたりと様々なメリットがあるビルトインガレージ。以前このブログで長田もご紹介しています。

今回は、クルマ好き目線で考察してみようと思います。

紫外線・火山灰のダメージから大事な愛車を守る

自分自身、賃貸マンションでありながら、シャッター付きガレージにクルマを駐めています。今の部屋を決める際に「屋根付き駐車場」を必須条件にしていました。それもこれも全て鹿児島の強烈な紫外線と火山灰からクルマを守るため。

紫外線量は南の地方ほど多くなるので、鹿児島は国内でもトップクラス…!新車の時は鮮やかだった車体の塗膜に、じわじわとダメージを与えてきます。

それに加えて厄介な火山灰。細かな粒状の鉱物、硫黄成分などが含まれています。雨に流されずに付着した火山灰は、塗膜表面のクリア層を侵食していきます。

建物の壁と天井で囲まれたガレージなら、上からも横からも紫外線と火山灰を防いでくれます。

天気を気にせずメンテナンスができる

オイル交換したり、ウィンドウォッシャー液を補充したり、あれこれいじったり、やりたい事がいろいろあります。

でも、そんな時に必ず晴れるとは限りません。

ビルトインガレージの床面は、外に向かって水が流れるように勾配をつけてあるので、多少の雨でも気にせず作業ができます。

好きな時に洗車ができる

今日はいい天気だからクルマでも洗おうかな。

…残念ながらあまりオススメできません。

よく晴れた日に日光を浴びた車体は思っている以上に高温になっています。屋外で洗車している最中に、ボディ表面の洗剤が乾いてしまったり、洗い流した水が拭き取る前に乾いてしまったりしたことはありませんか?それが水染み、水アカになり、特に濃色車で目立ちがちです。

それを防ぐためには、まだ陽が高く登る前に洗車を終わらせてしまうか、曇りの日を狙って洗うか…。かと言って「今日洗いたい!」という時もありますよね。

少し広めのビルトインガレージに水栓を設けておけば、晴れの日でも日射を気にせず洗車ができます。さらに雨の日でも、翌日のドライブに備えて洗車しておく、なんて事もできます。

住まいをつくるなら、愛車にもガレージを。

クルマ好きとしては叶えたい夢の一つです。

私の好きな場所

ここは社屋の中で私の好きな「みんなが集まる場所」です。大きな窓と大きな木のテーブル。

ワイワイとおしゃべりしながら お昼ご飯を食べたり、真剣に会議をしたり、打ち合わせ場所になったり。
ここにパソコンを持ってきて集中して仕事をしている姿もよく見られます。
ときには緑を眺めながらコーヒー片手にボーっと出来る場所になることも・・・。


その時その時で違う活用をしても、どんな場面でもしっくりする場所なのです。事務所の上のロフト部分なので 常にみんなの声が聞こえているのも

この場所が好きな理由なのかも・・・。