実寸試作レポート#04_ダイニングテーブル一体の造作アイランドキッチンとワゴン

暮らしを想い家づくりに取り組むベガハウスでは、家具も建築の一部だと考えています。そのため図面と間取りから家具の大きさや形状を決定し、詳細な設計をするテクニカルというスタッフがいます。

テクニカル部門ではより快適な暮らしに近づけるために、スケッチや図面だけではイメージが湧かない建築や家具を、実寸サイズで再現する「実物大のモックアップ」を作り、お施主さまに体験・検証をしていただくことにしています。

今回はKさま邸で作った実物大のモックアップについて、担当のテクニカルである白澤がご紹介していきます。

お施主さまの暮らしを詳細に設計する、テクニカルからのご提案とは

Kさま邸の実物大のモックアップを担当した、テクニカルの白澤です。
よろしくお願いします。

Kさまの家族構成は、ご夫婦と3人にお子さまの5人家族です。

お打ち合わせのときに、奥さまとお子さまで一緒にお料理をすることがあるとお聞きし、今回はキッチンのシンクとダイニングテーブルが一体となる「アイランドキッチン」をご提案いたしました。

そしてもう一つのご提案が可動式の「ワゴン」です。5人家族のためダイニングテーブルを大きくとり、材料を混ぜるなどの作業スペースは、シンク横に必要最小限の広さで設計しています。

作業動線から、これからの実際の暮らしで「ちょっと何か置きたい」「少し作業スペースがほしい」という場面がでてくるのではないかと思い、簡易の作業台にもなるこちらのワゴンをご提案することにしました。

ワゴンは、背面のコンロキッチンに収納ができ、引き出すことでシンクキッチンとコの字型でつながるようにしています。

アイランドキッチンとワゴン、実物大モックアップの検証について

見たことも使ったこともないキッチンの形状のため「体験してみたいです」とKさまからのご希望もあり、アイランドキッチンとワゴンの実物大モックアップを作り検証することにしました。モックアップは、検証に必要なところ以外は簡略化して作っています。

実際のシンク周りに置くであろう小物類を準備して、より暮らしに近い状態で検証していただきました。奥さまは、自身が座ったとき、自身が立っているときのお子さんの見えかたなど、さまざまな角度と場所からじっくりと検証されていました。

シンクの後ろには収納棚を設置することになっていたので、テープで棚の縦幅を作りスケールで奥行きの説明などさせていただきました。

実物大モックアップを作ると、このようにどんどんイメージが湧いてきます。

実物大モックアップからわかる、お施主さまならではの気づき

シンク周りのキッチンカウンターは、木材の“箱もの”感をなくすために、カウンターが少し出るデザインにしています。奥さまが検証した結果、この部分が干渉して子どもたちの顔が見えづらいということがわかりました。そのため実際の建築ではカウンターの出かたを少し抑えています。

これは、建築のプロである私たちでも気づかないところです。お施主さまの目線で検証するからこその気づきだと実感しました。

もう一つのご提案であるワゴンは、天板は作業台としての使用感を検証してもらいました。ワゴンの中に何を収納するかについては、モックアップを見ても迷われていたので、私から3つのご提案をいたしました。

① キッチンで使用するラップや小物類の収納
② 趣味であるお茶の道具やストックの収納
③ 子どもたちがダイニングテーブルで使用する道具などの収納

②だと、趣味であるお茶の道具をしまうには、スペースが余りすぎてしまう。
③だと、他の道具をキッチンに収納するというイメージが湧かない。
そのためワゴンの中には、一番実用的でしっくりくる①のキッチンで使用するものを収納することになりました。

なぜ収納するものまで決めるのか?

それは、何を収納するかによって、ワゴンの中に作る仕切りが変わってくるからです。

空間に調和するように、ワゴンの天板はステンレスで、その他の部分はキッチンと同じ木材で作っています。また、可動部分であるキャスターについては耐久性はもちろん、幕板※を付けることでキャスターが気にならないようなデザインにしています。
暮らしていて少しの違和感も感じない機能と合理性は詳細設計では重要なことなのです。

※幕板…..「幕板」とは、境界的な役割をもった横板の総称。家具や天井戸の隙間に貼り付ける板も幕板と呼ばれる。

お待たせしました、完成を見てみましょう

実物大モックアップで検証したときは、シンクが奥にありダイニングテーブルが手前にありました。こちらは検証後、お手洗の位置などを考慮して、ダイニングテーブルを奥に設置することになりました。

ワゴンは、上段だけ両サイドから物が取れるようになっています。その下の段はダイニングテーブル側だけに開き、キッチン入り口側からは中が見えないようになっています。

上段はどちらの空間でも使用するキッチン用品を収納し、下の段にはダイニテーブルで使用するホットプレートなどを収納しています。

完成したKさま邸を訪れた際、ダイニングテーブルで勉強中のお子さまの横で、奥さまがお料理をされていました。このキッチンとダイニングスペースが家族の集う場所として、暮らしの中心となっており大変嬉しく思いました。

なぜ、ここまで検証をするのかと思われるかもしれません。
ベガハウスは暮らしを建てているから。
それは社員全員が共通認識として持っていることです。


お施主さまとのお打ち合わせでは、どんなものがお好きか、現在どのような暮らしをされているのかなど、さまざまな角度から”お施主さまご自身のこと”を教えていただきます。そこから着想を得て、家具や素材、形状などをご提案しています。


ぜひ、ベガハウスにいらした際は、皆さまの暮らしを教えてください。
それでは、次回の実物大モックアップもお楽しみに。

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