実寸試作レポート#05_家族の拠点としての調和を考えた、造作ソファとダイニングテーブル

暮らしを想い家づくりに取り組むベガハウスでは、家具も建築の一部だと考えています。そのため図面と間取りから家具の大きさや形状を決定し、詳細な設計をするテクニカルというスタッフがいます。

テクニカル部門では、より快適な暮らしに近づけるために、スケッチや図面だけではイメージが湧かない建築や家具を、実寸サイズで再現する「実物大モックアップ」を作り、お施主さまに体験・検証をしていただくことにしています。

今回はKさま邸で作った実物大のモックアップについて、担当のテクニカルである山野がご紹介します。

テクニカルの想い、お施主さまの暮らしを考えたリビング

Hさま邸の実物大モックアップを担当した、テクニカルの山野です。
よろしくお願いします。

Hさまは、ご夫婦とお子さま3人の5人家族。猫と一緒に暮らしています。
ヒアリング時に、夕日がお好きなこと、リビングを家族のよりどころにしたいというお話を伺いました。

プランナーが作成したHさま邸のLDKの間取りは、東側にキッチン、西側にデッキに出入りができる大きな窓、南側に子ども用のロフト、北側にリビングの入り口です。

本来であれば、西日が入る西側に大きな窓の設置はさけますが、Hさま邸の土地はちょうど夕日が見える方向に視線の抜ける景色が広がっているのです。

この間取りならば家具の配置を固定したほうが、空間が活きるのではないかと2つの提案をしました。

1つ目の提案は、窓から夕日を楽しめる位置にソファを造作することです。

窓の大きさは造作ソファの形状に影響します。そのため、デッキへの出入りのしやすさを検証しながら、窓の大きさと造作ソファの形状を決めることにしました。また、以前使われていたソファには猫の爪研ぎ跡があったため、造作ソファでは、爪研ぎにも耐えられる生地をおすすめしました。

2つ目の提案は、Hさまの暮らしに合った形状で、固定のダイニングテーブルを造作することです。

Hさま邸には、ご両親がよく遊びにいらっしゃるため最大7名で食卓を囲むことがあります。リビングの広さからも円形のダイニングテーブルでは窮屈に感じると思い、長方形をベースに、ゆとりあるテーブルの形状をプランナーと何度も話し合い設計をしました。

設置場所であるキッチンの壁が死角となり、対角線に座る人の顔が見えない席があるため、テーブルを部屋に対して少し斜めに配置しています。また、椅子の数が増えることも想定し、テーブルの脚が邪魔にならないデザインにしました。

このご提案を実物大モックアップにして、Hさまご家族に検証をしていただきました。

Hさまご家族だけの、造作ソファと変形ダイニングテーブルを検証

まず、西側の窓(サッシ)の高さを決めるため、出入りのしやすさの検証です。

最初は窓の下から床までの高さを、ソファの背もたれの高さで考えていたため、3枚のステップを設けデッキに出入りするように設計をしていました。ステップ板の実寸サイズの板を準備し検証してもらいました。

次は、造作ソファの座面の高さと奥行き・生地を決めるため、座り心地と素材の質感の検証です。

ソファの座面の高さと奥行きは、たった1cmの違いでも座り心地が大きく変わります。Hさまのご家族に合ったソファにするために、実物大モックアップに座って1cmごとの高さの違いや背もたれの位置を検証しました。

生地は、実際の生地の見本をHさまご家族に触ってもらい、爪をたててみたり、水をかけてみたりすることで機能性を体験してもらいました。

最後に、ダイニングテーブルの形状とサイズ・周辺との距離を決めるため、使用感と導線の検証です。

ダイニングテーブルをプラスチックダンボール板で再現し、広さや形状だけでなく、食卓を囲んだときに違和感がないかを検証しました。

椅子に座った状態で、人が通ったときに窮屈に感じる箇所がないか、壁や家具との距離も確認してもらいました。

実物大のモックアップから分かる暮らしに合った寸法や形状

Hさまより「もっと気軽にデッキへ出入りしたい」というご要望があり、窓の下の高さを、ソファの座面まで下げることにしました。この高さなら、ワンステップでデッキに出入りすることができます。窓の位置が下がることで、背もたれと窓が重なる部分がでてきますが、この部分の背もたれは必要ないと判断されました。

生地は、ご主人が好きな青色に。猫の引っ掻き傷にも強く、表面に撥水加工が施されているため、お子さんが飲み物をこぼしても染み込むことなくお手入れが簡単です。

ソファにゆったりと足を伸ばし背もたれに寄りかかると、室内に差し込む夕日を楽しむことができます。窓と調和したHさまご家族ならではの造作ソファになりました。

それでは、完成を見てみましょう!

キッチン側のダイニングテーブルは、元々直角に近い形状でしたが、アール状に変更することで、座ったときに体が自然とダイニングテーブルの中心を向くように再設計しました。これにより家族の顔がより見えやすくなり、自然とコミュニケーションがとれるようになっています。

ソファとの距離・階段との距離・キッチンとの距離を検証し、それぞれの適切な距離が決まりました。この検証でHさまご家族の暮らしと空間に合ったダイニングテーブルが完成しました。

それでは、完成を見てみましょう!

私は、設計図を作成するとき常に最善を考えていますが、実物大モックアップで検証することで、設計段階では気づかない発見をすることができます。そして検証することで、お施主さまもより愛着が深まると感じています。

完成後、Hさま邸を訪問したとき、ちょうどご家族がダイニングテーブルで過ごされており、この空間が家族のよりどころとして機能していることを感じました。猫も喜んでくれているようで、西側の窓で日向ぼっこをしたり、子どもたちとソファでお昼寝をしたりしているエピソードなどをお聞きして、改めてHさま邸を担当できたことを嬉しく思いました。

なぜ、ここまで検証をするのかと思われるかもしれません。
ベガハウスは暮らしを建てているから。
それは社員全員が共通認識として持っていることです。


お施主さまとのお打ち合わせでは、どんなものがお好きか、現在どのような暮らしをされているのかなど、さまざまな角度から”お施主さまご自身のこと”を教えていただきます。そこから着想を得て、家具や素材、形状などをご提案しています。


ぜひ、ベガハウスにいらした際は、皆さまの暮らしを教えてください。
それでは、次回の実物大モックアップもお楽しみに。

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どんなに言葉を尽くしても、数値に置き換えても、「体感」に勝るものはありません。

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