アフター定期訪問「ベガイク」-木とともに暮らす-19.8.4

暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いてますね。夏の疲れ、お盆の休み疲れがでる時期です。皆さま、ご自愛ください。

さて、毎月第一日曜日はアフター定期訪問「ベガイク」の日。「ベガイク」は、8ヶ月おきにお施主様邸を拝見させていただいて、家の状態を確認したり、メンテナンス方法をお伝えしながら、ともに家を育てる、ベガハウスの活動です。今日の様子を少しだけご紹介します。

6年経っても綺麗なウッドデッキ

薩摩川内市K様邸にて。お引渡しから6年ほど経ったお宅ですが、とっても綺麗なウッドデッキでした!聞けば、昨日塗替えたばかりなんだとか。2〜3年おきにお手入れをしていただいているそうで、痛みもほとんど見られませんでした。

そんなK様のお悩みは、玄関でした。玄関には「ヒバ」という木材を使っています。赤みがかった茶色から、シルバーグレイへと変わっていく経年変化も楽しめる木材。この木材からヤニが出てくる、というご相談でした。

これはヒバならではの現象で、特別わるいことではありません(以前にご説明しておりましたので、すぐにご納得いただけました)。対処も簡単。ドラッグストアで手軽に買える「エタノール」を塗布して拭き取るだけで、ヤニはキレイに取れますよ。

鍵穴にカギが刺さらない・・?

続いて、いちき串木野市I様邸。鍵穴にカギが刺さりにくい、というご相談でした。さっそく、同行してもらっていた山口建装さんに見てもらうと・・。

鍵穴に灰やホコリが詰まっていました!これが原因だったようです。こうなると、市販のシリコンスプレーや潤滑剤ではどうにもなりません。8ヶ月おきの定期訪問で見つけることができてよかったです!

大きくなった植栽は

最後に薩摩川内市N様邸。

「枯れた枝の処理や、大きくなった植栽の剪定の仕方が分からない」

ということで、実際に作業しながらその方法をレクチャー。
途中、ご主人にも剪定ばさみを握っていただき、大きくなった紅葉を剪定していただきました。葉や枝が重なっている部分をカットしてスッキリさせたり、「どんな樹形に育ってほしいか」をイメージしながら、不要な枝をエイヤッ!と切ったり。

作業を終えると
「うんうん、かっこよくなったね」
とご満足いただけて、こちらも嬉しくなりました。

N様とはさらに、カーポートを設けたいということで打ち合わせを。お子様や奥様の自転車が増えたこともあり、「車と自転車を雨と日光から守るサイズ」というのがご要望。

玄関への動線
庭の位置
植栽の位置

などを考えて、ベストなサイズと配置を検討しました。

暮らしていく中で、家を建てるときには思っていなかった変化が起きて、ライフスタイルが変わるのはよくあること。新しい家族が増えたりはもちろん、自身も年齢を重ねる中で、生活に変化を求めるのは当然のことです。

そんな変化に寄り添って、新たな住まいのご提案ができること。私たちにとって、こんなにうれしいことはありません!N様のカーポート、形になるのが楽しみです!

木とともに暮らす

今回のベガイクでは、建材や植栽など、「木」に関するお悩みが多く見られました。木は自然素材ですから、経年変化によってトラブルが起こることもあります。そのかわり、増していくものもあります。それは、

「風合い」と「愛着」

です。
木は、住まい手の暮らしに合わせて変化します。一つとして、同じ変化をする木はありません。それは「暮らしの指紋」のようなものです。

木は、手間がかかります。でも、手間がかかる子ほどかわいい、と言いますよね?手間を掛けるほど、それに答えるように風合いを増す木は、とてもかわいく思えます。

変化と手間は、やがて愛着に変わります。愛着をもって、お家での暮らしぶりを話してくださるお施主さまと言葉を交わす度、「上質な木造住宅」をご提案してきてよかったな、と思うのです。

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