究極の座り心地のソファは「フェザー」?「ウレタン」?造作ソファならすべてを叶える!?

ソファは空間のイメージを大きく左右する大物家具のひとつ。とくにリビングでの過ごしやすさ、快適性にも関わってくるので、家族のライフスタイルにぴったりのものを選びたいところです。

ソファというと、まずはデザインやカラー、素材(張り地)、サイズなどに目が行きがちですが、座り心地が決まるのは構造。実は内部構造でソファの価格に違いが出ることも多いんです。

さらに注目したいのが、ソファの座面の衝撃吸収の役割を果たす、クッション材。フェザーやウレタンなどの種類や質によって座り心地はもちろん、耐久性も大きく異なります。人気の無印良品でもフェザータイプのソファと、ウレタンタイプのソファが発売されていますが、どちらも好評の模様。今回は、ソファの素材をテーマにブログを展開いたします!

ソファの座面に使用されているクッション材には、どんな種類があるの?

ソファの座面の内部は、コイルスプリングやバネの上を衝撃吸収材としてクッション材が覆っています。(部位によって使い分けられていることも)。座面に使用されている主なクッション材「フェザー」と「ウレタン」についてご紹介します。

◎フェザー

フェザーは水鳥の羽根。高級な素材としても知られています。保温性が高く、軽いのが特徴。ふわっとした柔らかな座り心地で、包み込まれているような感覚になります。ソファの本場・イタリアのトップブランドなどではフェザーのクッションソファが主流ということもあり、その流れが日本にも浸透してきたと言われています。

◎ウレタン

ウレタンとは、ポリウレタンという合成樹脂の略称。主にソファに使われているのは、発泡剤を混ぜて発泡させたウレタンフォームの塊を適切な大きさにカットした“カットウレタン”です。ウレタンは、密度が高いほうがヘタッとなりにくいものですが、密度が高く重いウレタンのみを使用すると硬さを感じて座り心地が劣ります。

そのため、表面には耐久性が高く柔らかいウレタン、その下に軽いウレタン、さらにその下に密度の高い重いウレタンを重ねるなど、密度の異なるウレタンを組み合わせるのが一般的です。

ほかにも、チップウレタンやシリコンファイルなども主な素材に挙げられますが、それはまたの機会に。次にソファの素材選びのポイントや注意点をご紹介します!

「フェザー」or「ウレタン」、ソファの素材選びのポイントはどこ?

座ったときにじわりとクッションが沈んで体が包み込まれて、なんだか安心感があるのがフェザーのソファ。一方、ウレタンのソファは座ったときは硬めの印象ながら、長時間座っても疲れにくく、どんな姿勢でも安定があります。では、どんな優先順位で素材を選ぶのが良いのでしょう?

ズバリ!「座るときの姿勢と時間」です。

柔らかい座面のフェザーは、短時間座る人に向いています。ふかふかだと姿勢は崩れやすいですが、短い時間だったらそのときどきで楽な姿勢になりますよね。また、素材が柔らかいと型崩れが気になりますが、短時間の使用なら影響が少ないというのもポイントです。

逆に、硬めの座面のウレタンはというと、長時間座る人に適しています。長く座っても姿勢が崩れにくく、総合的に体への負担が少ないのも特長です。硬めの座面なので型崩れもしにくいので、長時間座る人に向いていると言えるでしょう。

あなたは一日に、週に、どのくらいソファに座りますか?どんなシーンでソファを利用しますか?

例えば、「仕事を終えて家に帰ったときに、しばらくソファに座って休憩したい」、「夜にソファに座って映画鑑賞をする」、「休日にソファで一日中ゴロゴロしたい!」、「ゲストが来たときに、ソファに腰かけて少しあらたまって会話をする」など、具体的な使用シーンをイメージしてみてください。

そうすると、実際に座ったときの姿勢や、どのくらいの時間ソファに座るのかなどがわかり、使い道に適したソファ選びが叶えられます。

ふかふかな座り心地のフェザーソファ。メリットとデメリットは?

水鳥の羽根であるフェザーは、軽くて保温性が高く、座ったりときにしっとりと体を包み込んでくれます。このふかふかとしたリッチな座り心地こそ最大のメリットと言えるでしょう。

加えて、手のひらでパンパンと軽く叩いて空気を含ませると、簡単に形が復元できるのもポイント。偏りがある場合も、少しもみほぐすような感じで叩けば、整えることができます。湿発散性に富んでいてムレにくく、弾性回復率がいいのでへたりにくい素材とも言えるでしょう。

だだし、長く使うことでどうしても弾力が失われたり、潰れてきたりしてしまうことも。その場合、ソファによっては羽毛布団のような打ち直しも可能です。

低品質のフェザーを使用しているソファでは、羽軸の翼の硬い部分を使っているものもあり、背もたれにもたれるとガサガサと音がしたり、羽軸が当たっている感覚がしたりするものもあるので要注意!

では、次にウレタンのメリットとデメリットはどのようなものか、チェックしてみましょう!

長時間座っても疲れにくいウレタンソファ。メリットとデメリットは?

フェザーソファに比べて硬さのあるウレタンソファは、長時間座っても疲れにくいのがメリット。とはいえ、ひとくちにウレタンと言っても、一般的なウレタンフォームから、ソフトタッチウレタン、低反発ウレタン、チップウレタンなど多数あります。

多くのソファのクッションには、特徴の異なる複数のウレタンを組み合わせていて、ソファの座り心地に変化をつけています。

やわらかなウレタンはソファの表面近くの層に使用されることが多く、価格も安価ですが、へたりやすいのがウィークポイントです。硬いウレタンになると型崩れもしにくく、へたりにくいのですが、比較的高価。低反発ウレタンは反発力がとても小さく、体圧を全体に分散させるため体への負担が少ないのが特長ですが、非常に高価です。

そして、もうひとつご紹介しておきたいウレタンが、モールドウレタン。こちらのメリットとデメリットもぜひ確認してみてください。

他に類を見ない座り心地と言われるモールドウレタンソファ。メリットとデメリットは?

モールドウレタンとは、金型や鋳型に入れて発泡成型したウレタンフォームの一種。流し込んだウレタン液が型に合わせて発泡して成型されるため、ほかのウレタンフォームよりも複雑なデザインの製品でも再現性が高く、設計通りのクッションが実現できます。また、密度が高く耐久性があり、さまざまな部材との一体成型も可能です。

実際に触ってみると、とても滑らかな質感。かつ、しっかりと身体を受け止めてくれそうな弾力を感じます。

ただし、金型や鋳型の製作にコストがかかるため、簡単に使用することができないのがデメリット。モールドウレタンソファは高い品質であるとともに、とてもハイコストな製品になります。

一生モノのソファとして、モールドウレタンのソファにも一度は挑戦してみたいですね。

フェザーとウレタン、モービルウレタンのメリットとデメリットについて簡単にご紹介しましたが、実はこれらの素材を組み合わせられるソファがあるんです。それは

造作ソファ(オリジナルソファ)

最後に、造作ソファについて、ぜひチェックしてください!

新築するなら造作ソファ?フェザーとウレタンを組み合わせて極上の座り心地を実現!

体をふんわり包み込んでくれるフェザーと、姿勢をしっかりと安定させてくれるウレタン。これらを組み合わせた究極のソファが、造作なら可能です。

なにが究極かというと、あなたのライフスタイルにぴったりの、形、サイズ、クッションの硬さ、張地の素材、収納付きなどがすべて叶えられるからなんです。

例えば、背もたれは背中の当たり具合と首の楽さに影響しますが、硬さも高さも、角度も、造作ソファなら自由自在。

背もたれは柔らかいほうがリラックスできるので、リラックスを重視する場合はフェザーをたっぷり使用してふんわりと。読書をする時間が長い人なら内部にウレタンを使って姿勢が整う、やや硬め仕上げに、といった具合。

背もたれの角度も一般的には110度くらいが使いやすいと言われていますが、ソファに座って仕事や読書などをしたい人には105度くらいがほどよく、使い勝手がいいのです。これらの用途に合わせたソファが手に入れられるのも、造作ソファならではのメリット。

さらに、座り心地を左右する座面。フェザーのみだと柔らかすぎる……。そんなときは、フェザーとウレタンを組み合わせた「やや柔らかめ+ほどよい弾力や沈み込み」といった組み合わせも可能です。

造作ソファに力を入れている工務店ならサンプルを持っていることもありますので、実際に腰掛けて、座り心地を確かめてみるのがおすすめ。

そのときは数秒だけ腰掛けるのではなく、目をつぶって1分ほどじっくり座ってみてくださいね。じんわり身体になじませて、好みを確かめましょう。

造作ソファに関するご質問で多いのが

(金額が)高いんですよね?

というもの。これは、サイズ・素材、つくり手によりピンキリなのでなんとも……なのですが、長く愛用できる高品質なソファを別途買い求めることを考えれば「ほぼ同等」と言えると思います。

「ほぼ同等」で、自分好みの座り心地やサイズを追求したオリジナルが手に入るのであれば、選択肢の一つに加える価値はあるのではないでしょうか?

あなたの暮らしに最適なソファ、とっておきのお気に入りのソファ、ぜひ見つけてくださいね。

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