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新築を建てるなら収納はどれくらい? “最適量”の考え方と、大容量に頼らない暮らし方

 
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やましたよしみ
編集者・ライター。薩摩川内市在住。静岡県浜松市出身。大学卒業後、都内の出版社、編集プロダクション勤務を経て、2011年、夫の故郷である鹿児島へ移住。2012年よりフリーランスとして活動している。得意分野は食と暮らし、アート。“デザインとアートと食”をかたちにするクリエイティブユニットのメンバーとしても活動している。

新築住宅を考えるとき、多くの人がこだわるのが収納。特に、収納量をボリュームアップさせる傾向があります。しかし、実際に持ち家に感じる不満をリサーチすると、その第1位が「収納の少なさ」だと言われています。

建てる前に検討したにも関わらず、なぜそんなことが起こるのでしょうか? そこで今回は、弊社代表で一級建築士の大迫に「収納の設計の失敗しがちなポイントと、ベストな収納を手に入れる考え方」について聞いてみました。

〈ベガハウス代表・大迫プロフィール〉
1974年鹿児島県鹿児島市生まれ。1995年北九州ポリテクカレッジ卒業。ゼネコン現場監督3年、設計事務所3年を経て、ベガハウス入社。2019年代表取締役社長就任。一級建築士、一級施工管理技士。近著に「暮らしを建てる〜ベガハウスの家づくり〜」

本ブログでは、設計士として多くの家づくりを手がけた経験からたどり着いた「収納の最適量」をはじめ、「ベストな収納方法」「収納力がアップする考え方」など、すっきりとした家で暮らすためのポイントをご紹介します。

【分譲マンションの場合】設計者が収納を考えるときのポイントとは?

まず収納とはどのようにつくっていくものなのか。最初にみなさんに知っておいていただきたい、設計者が収納を考えるときのポイントについてお話しましょう。例えば、分譲マンションの設計者ならば、どのように考えるかというと…。

(1)時代のトレンドを取り入れる
(2)近隣のマンションの間取りをリサーチして、条件を少しよくする

基本はこのふたつです。収納にも流行があるためそこを押さえつつ、売り文句をよくするために近隣のマンションよりやや条件のいい収納をつくる。つまり、マンション収納は残念ながら住まう家族に合わせてつくられていないんです。

もちろん、これが一概に悪いわけではありません。限られた収納を上手に利用して、むやみに物を増やさないのも素敵な暮らし方です。

【注文住宅の場合】設計者が収納を考えるときのポイントとは?

では注文住宅の設計者の場合は、どのように収納を考えているでしょうか。3パターンの設計者を例にあげてご紹介します。

(1)お施主さまの言う通りに「収納の図面」を書く

(2)お施主さまの求める収納の1.2倍ほどの余裕をもって「収納の設計」をする

(3)お施主さまの現在と将来を見据えて意見をすり合わせながら「収納を提案」する

(1)の設計者の場合は、即、担当者を変えてもらいましょう。このまま暮らしてしまうと「収納が少ない、足りない」という事態に。

(2)の設計者の懸念事項は、予算オーバーにならないか否か、です。あとは収納以外の部分が手狭になってしまう可能性があるので、そこも確認しましょう。

(3)の設計者だったら安心! というわけではないのが収納の難しいところ。できれば、その設計者が過去に設計した物件などを見学させてもらい、実際に確認できるといいでしょう。

満足度が高い収納の3つのポイント

ベガハウスが考える「お施主さまの満足度が高い収納」とは、一体どのようなものか。

それは、この3つを満たしている収納です。

◎必要な場所に
◎必要な収納方法と
◎必要な収納量を設ける

ただ広い納戸やウォークインクローゼットをつくるのではなく、リビングにはリビングに、キッチンにはキッチンに、洗面には洗面に、必要な収納方法と必要な収納量を設けることです。

結局、必要な場所に必要な物の収納スペースがないと、人は出しっぱなしにします。そして、家の中が雑然としてくると、やがて「収納が足りない、少ない」という心境になってしまいます。

ですので、収納は広さばかりを求めるのではなく、暮らしに合わせた収納が必要だ、ということです。すぐ手に届く場所に必要な物があるのは、すっきりと片付いた部屋を実現するための近道とも言えます。

大きな収納は昔のなごり? 収納スペースを現代のスタイルに

昔の日本家屋は、実は収納スペースが大きくとられていました。というのも、物が少ない、足りない時代でしたから、とにかく物を大事にして、出しっぱなしにせず用が済んだら仕舞っておく。必要なときに必要な物を取り出す、ということをしていました。また、昔は出産もお葬式なども自宅で行っていましたので、そういった際に必要な道具をしまっておけるだけの大きな収納が求められていました。

しかし、現在はというとさまざまな物がレンタルできるようになり、道具を何もかもおく必要がなくなりました。例えば現代のスタイルに合わせて雛人形がずいぶんとコンパクトになったように、私たちは収納への考え方をバージョンアップさせる必要があります。

大きな納戸や小屋裏収納を設けるということは、この先、一生使わないかもしれない物のために何十万円とかけて家の坪数を増やしている、ということでもあります。そう考えると、ただ大きいだけの収納がどんなに意味のないことかわかりますね。

収納上手になる必要はない!? 断捨離力を高めて収納力をアップ!

インターネットで「新築住宅 間取り 収納」で検索するとさまざまな情報が出てきます。それは収納術を検索しても同じ。ですが、それを真似て上手に収納できる方はそもそも収納上手。多くの人が「とはいえ、そんなに上手にできないよ…」というのがリアルなところではないでしょうか。

では、我々と「収納上手な人」の違いは何でしょう?ずばり収納上手な人とは、片付ける努力より物を増やさない努力をしている人。物を厳選している人です。

 収納上手な人は、ある程度物が増えて収納から溢れそうになったらその都度、断捨離しているんですね。収納力とは断捨離力と言ってもいいかもしれません。

 正直、ベストな収納方法は人によります。物に囲まれていることで落ち着く、少し雑然としているくらいのほうが自分らしくいられるという方も少なからずいらっしゃいます。けれども、家の中も身なりと一緒。衣装の乱れが心の乱れと言われるように、すっきりと片付いているに越したことはありません。

断捨離についてはさまざまな本やインターネットでの情報がありますので、そちらをご覧いただくとして、家づくりのプロとしてベガハウスがおすすめしたいのは、「家と暮らしに合うかどうか」という基準です。

物は買うだけではなく、つくる、譲ってもらう、など多様な方法がありますので、あなたが望むなら物が多くてもいいですし、そうでないなら捨てる。家と暮らしに合うかどうかを基準に、自分自身で一つひとつ折り合いをつけていくのがいいでしょう。

しかしながら、どうしても難しいならば潔く収納上手な人に相談するのがおすすめです。 苦手な人にとってはどう頭をひねってもベストな収納が見つからない場合も、収納上手な人にとっては当たり前に物を収められることも少なくありません。プロのアドバイザーでなくとも、家族や友人を見渡せば、ひとりくらい整理整頓好きの収納上手な人がいるものです。 思い切ってそういう方を頼ってみるのもひとつの手だと思います。 

おもちゃはコンテナひとつ分!子どものおもちゃ収納のコツと考え方

どんなに収納上手な方でも手を焼いているのが、子どものおもちゃ。気づくとリビングやダイニングにまで散らかっているのが子どものおもちゃです。

子ども室があるのだからそちらで遊んで欲しい、と思っても小さなうちは難しい。そこで、全部は無理でも一部のおもちゃをコンテナボックスなどに入れて、リビングに置いておくことをおすすめします。ポイントは、あくまでもコンテナひとつ分というところ。それ以上は、子どもと話し合って手放していきます。子どものうちから物をため込まない練習になりますし、親子のコミュニケーションも生まれていいかと思います。

子ども室にこだわり過ぎず、手が届きやすく、しまいやすいリビングのコンテナ収納は、子どもが片付けをしやすいだけでなく親が無理をしないための提案です。

ベストな収納は想像力がカギ! あなたにぴったりの収納とは?

収納を考えるときは、家族の趣味やライフスタイルに合ったものや、子どもの成長を具体的に想像して、それを設計者に伝えてください。

例えば、キャンプなどのアウトドアが趣味の家族なら、アウトドアグッズは家の中ではなくて家の外の収納、さらには車の近くの収納がベストだと思います。また、子どもが大きくなったら野球をやってもらいたい。そう考えているのなら、玄関のシューズクロークに部活の道具がしまえる収納スペースを設けるなど、想いを収納という形にするのも必要です。

とは言え、人の趣味趣向、考え方や行動は、移ろいやすいものです。例えば、今あなたが着ている服、80歳になっても似合いますか?あらためて問われると「似合います!」と胸を張れる人はかなり少ないと思います。それは家具も同じです。多くの人が年を重ねるごとに服や持ち物が変わるように、家の中もそのときどきに合うように変化していくのが自然でしょう。 

ここまでお読みいただいて、薄々気づいている方もいらっしゃると思いますが、収納に「答え」はありません。

つまり、収納は暮らしながら、楽しみながら変えていくのがいい、ということ。住まい手も年を重ねたり成長したりして変化します。必要な物も好みも変化します。だからこそ、そのときどきの最適な収納、快適な収納を見つけていくのが一番いい収納と言えます。

最後に、今、注文住宅を建てるにあたって収納を悩んでいる方は、未来を具体的にイメージして設計者と共有してください。そして今、「収納が少ない、足りない」と思っている方は、持ち物を見直し、それらが家と暮らしに合っているか、いま一度確認してくださいね。

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やましたよしみ
編集者・ライター。薩摩川内市在住。静岡県浜松市出身。大学卒業後、都内の出版社、編集プロダクション勤務を経て、2011年、夫の故郷である鹿児島へ移住。2012年よりフリーランスとして活動している。得意分野は食と暮らし、アート。“デザインとアートと食”をかたちにするクリエイティブユニットのメンバーとしても活動している。

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