Project Hogetsu〜萌蘖(ほうげつ)ができるまで〜

2019年8月11日、鹿児島市中山に、ベガハウスの新たな拠点として「萌蘖(ほうげつ)」がオープンしました。ここでは、萌蘖誕生に至るまでのストーリーを少しだけご紹介します。

新たな拠点、萌蘖とは

蘖(ひこばえ)は、切り株から出た芽のこと。萌蘖は、前社屋の跡地に建つ建築物であることから、この名が付けられました。

萌蘖の大きなテーマは、「鹿児島の伝統的建築を、現代に再構築する」こと。価値観が多様化し、価値観ですら消費される現代。それでも変わることなく、連綿と受け継がれてきた伝統・文化を、継承し次代につなげていく拠点として、萌蘖はスタートしました。

2人の協力者

このプロジェクトには、2人の協力者がいます。1人目は、建築家・横内敏人氏。

京都にある横内敏人建築設計事務所の代表で、和の建築の真髄を知る人物です。もう1人は、鹿児島大学准教授・鷹野敦氏。

以前から鹿児島の武家屋敷の研究をされています。今回のプロジェクトでは、これまでの研究成果を元にしたアドバイスと、瓦屋根の断熱性、伝統建築における外部風環境のデータ解析をお願いしました。

鹿児島独自の建築様式「二つ家」

二人との協働により、萌蘖の輪郭が鮮明になっていきます。外観の大きな特徴は、鹿児島独自の建築様式「二つ家」です。

「オモテ」と呼ばれる居住棟と、炊事場のある「ナカエ」が隣接して建ち、2棟が密接している部分では雨樋(あまどい)を共有しています。雨樋でつながっている部分は2棟を行き来する“連絡通路”のような役割を果たし、「樋の間」と書いて「テノマ」と言います。
萌蘖でも、この伝統的な様式「二つ家」を採用しました。

薩摩紅の鮮やかな円卓。
畳敷きに馴染む造作の掘りごたつ式ソファ

「オモテ」にあたる棟の、メイン空間は和室の二間続きです。ひときわ目を引くのは鮮やかな紅の円卓。そして、円卓をぐるりと囲む造作の掘りごたつ式ソファ。この円卓とソファのデザイン・設計は、家具デザイナーの村澤一晃氏です。

円卓は、仏壇で有名な川辺の漆職人の手によって、鹿児島の伝統色“島津紅”で仕上げられています。ソファは、畳敷きの和室にもしっくりと馴染むよう、何度も検証を重ねました。

当たり前だった風景を、蘇らせる。

萌蘖に足を踏み入れたとき、あなたは不思議な感覚に包まれると思います。とても新しいものを見たような、ふる里に似た懐かしい風景を見たような。でもその感覚こそ、私たちが目指したものです。

伝統・文化・風習など、受け継がれてきた美意識に、現代的なアプローチで新しい美しさを追求しました。日本人の、心の琴線に触れる「何か」がここにはあります。

ショーホームとして好評公開中

萌蘖は、何より体感いただくのが一番です。「二つ家」の「ナカエ」にあたる棟は、好評公開中です。
ご予約いただけますと、ゆっくりご案内できます。ご予約、お待ちしております。

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